シャルトリューズとは、フランスのグルノーブルに近いシャルトリューズ修道院で、18世紀から作られている薬草リキュールです。

約130種類もの薬草類を混ぜ合わせて作られており、その製造方法は門外不出と謎も多いリキュールですが、フランスのカルトジオ会にも伝えられている「エリクサー=不老不死」と称えられたフランスを代表するリキュールです。

ドライジンベースのカクテルとしても代表的な「アラスカ・カクテル」。

いつ誰が考案したのかは、定かではありませんがアメリカのゴールドラッシュ時代に考案されたカクテルみたいなので、約160年以上前から誕生したカクテルだと言われております。

ですが、アラスカは、1867年にアメリカが旧ソビエト連邦から購入するまで急ソビエト連邦領でした。

アラスカのゴールドラッシュは、1880年代に入ってからとされています。

それでも約130年以上前に作られ愛飲していた方々がいるとは、なんとも不思議でしょうがないですね。

この長い年月の間、人づてに受け継がれてきたレシピ・技術。

人間ってすごいですね。

アラスカの良さ

シャルトリューズ・リキュールもいくつか種類がございます。

その中でも、代表的なのは「ジョーヌ」と「ヴェール」です。

日本語に訳すと、「黄色」と「緑色」です。

シャルトリューズ・ジョーヌは蜂蜜の甘みも強調されているまろやかな味のハーブリキュールで、アルコール度数は40%です。

シャルトリューズ・ヴェールは、少しハーブのスパイシーさが際立つアルコール度数も55%と大変アルコール度数が高いハーブリキュールです。

このリキュール、今現在でもハーブ類などの味を決定する配合は、選ばれた3人の修道士以外は誰も知らない秘密に包まれたリキュールです。

「アラスカ・カクテル」に一般的に使用するのは、「ジョーヌ」のほうですが、日本では「ヴェール」を使用する際は、「グリーン・アラスカ」と呼ばれています。

ただ、この「グリーン・アラスカ」は日本だけのレシピで、海外のカクテルブックなどにも同じ名前のカクテルは、存在していますが実はレシピが違うんです。

そのレシピとは…

ウォッカとミントリキュールを混ぜ合わせたものをカクテルグラスに注ぎ、マラスキーノ・チェリーをグラスの底に沈める。

と、まったくテイストが違うカクテルです。

見た目は似ているかもしれませんが、日本で親しまれている味とは全くの別物になっているので、海外のバーなどで注文する際は、お気を付けくださいね。

そんな、「アラスカ・カクテル」のアルコール度数ですが、ドライジンとシャルトリューズ・ジョーヌしか使わないカクテルですので、約43%前後と大変強いカクテルなので、飲み過ぎには注意してくださいね。

作り方もシェイクかステアどちらでも構わないカクテルなので、少しさっぱりさせたい時は、シェイクスタイルで、まったり飲みたい時は、ステアスタイルでと、その時の気分に合わせて楽しんでみてください。

アラスカの味わい(フレバー)

アルコール度数が高い、2種類のお酒を混ぜ合わせて作るカクテルですので、食後やバーで何かしらの想いに深けたい時に、ゆっくり味わうのもいいかもしれませんね。

シャルトリューズ・ジョーヌも食後酒としてフランスでは、楽しまれているリキュールの一つなので、最後の〆の1杯には、寝酒としてもいいと思います。

カクテルのテイスト的には、ドライジンのきりっとした強い味わいに、シャルトリューズ・ジョーヌの蜂蜜やハーブの香りや甘さが融合し、口に入れた瞬間から強さも感じる甘さが際立つ味わいとなっております。

日本レシピの「グリーン・アラスカ」はより強さが強調されているカクテルですので、飲みづらいと思った方は、ロックスタイルで飲んでみてください。

ただ、デートの際など相手がどんな感じのカクテルを注文したのか気になる方は多いと思います。

「こんなに強いお酒を飲んでるんだ」「こんなカクテルもあるんだ」「お酒に詳しい人なんだ」という風に、ただ強いだけではなくて、相手の好奇心をくすぐるようなところもあるカクテルなので、飲み過ぎには注意ですが、話の盛り上がりに一役買ってくれるカクテルでもありますよ。

アラスカの美味しい作り方

用意するもの

材料

  • ドドライジン(ビーフィーター) 40ml
  • シャルトリューズ・ジョーヌ  20ml

手順

  1. ミキシンググラスに氷を目一杯入れてステアして、ミキシンググラスを冷やす。
  2. ミキシンググラスが冷えたら、余分に溶けた水を捨て、ドライジン(ビーフィーター)とシャルトリューズ・ジョーヌを注ぎ、ステアを40回ほどする。
  3. 冷えたカクテルグラスに注ぐ。

*今回は一般的なカクテルブックにも掲載されているステアで作りましたが、飲み口をよくしたい方は、シェイクでお作り頂いてもかまいません。

飲み方

ショートスタイルのカクテルですので、なるべく早く飲めた方が、バーテンダーさんも喜んではくれると思います。

ただ、アルコール度数が高いカクテルなので、お店などで飲んでみたい味わってみたいという方は、作ってもらう前にこう言いましょう。

「アルコールがあまり得意ではないんですが、このカクテルを味わってみたいので、ゆっくり飲んでもいいですか?」と。

この言葉があるだけで、バーテンダーさんも気を許してくれて、楽しい時間を過ごせると思います。

アラスカのアレンジ

甘めなアラスカ

もともと、シャルトリューズ・ジョーヌ自体が甘さがあるリキュールです。

通常のレシピより甘めな「アラスカ」が飲みたい方は、配合を半々にしたりだとか分量を逆に作ればより甘めな「アラスカ」が出来上がりますよ。

それでも甘さが足らない方は、シャルトリューズ・ジョーヌでも使用されている蜂蜜を追加して作ってみてください。

甘さはお好みなので、少しづつ足して味を調整しながら作ってみてください。

あなた好みの「甘めなアラスカ」が出来上がりますよ。

アルコールが苦手な人におすすめなアラスカ

アルコールが苦手な方が飲むカクテルでは、正直ないですね。

こればっかりは、難しい質問かもしれません。

それでも楽しみたいと思うのであれば、こんなやり方はどうでしょうか?

少々、味が変わってしまうかもしれませんが、ご了承くださいね。

カクテル自体が強いときによく用いる処方なんですが、私はソーダ割にすることをよくお勧めしております。

例えば、「ジンライム」というジンとライムを使うカクテルがあります。

このカクテルをソーダで割れば「ジンリッキー」というカクテルになります。

「ジンライム」のテイストを残しつつ清涼感があるカクテルとなりますが、本来の「ジンライム」をも連想させてくれつつ、飲みやすい感じに仕上がります。

これと、同じ要領で「アラスカ」を飲んでみてはどうでしょうか?

その際、氷もクラックアイスではなくクラッシュアイスで作ってみてください。

その方が氷の溶け具合も早くて、より飲みやすいと思います。

ぜひ、お試しください。

などなど、以上は例です。

アラスカに合う料理&おつまみ

このカクテル、料理の前に飲む食前酒や、料理と合わせる食中酒とは違い料理を楽しんだ後の食後酒かなと私は思います。

フランスでも、料理の後に、ブランデーやマール、シャルトリューズをそのままストレートで楽しんだりしています。

イタリアでも食後には、グラッパや甘いハーブリキュールをストレートで楽しみます。

日本にあるフレンチやイタリアンのレストランでも置いているお店が多いほど世で浸透しています。

そんな事を考えていると、やはりおつまみと合わせるほうがいい相乗効果を生み、楽しいひと時に欠かせないいいアクセサリーになってくれるんじゃないかと思います。

なので、今回は「アラスカ」に合うおつまみを中心にご紹介させて頂きますね。

ブルーチーズをお店で食べる際に必ずといっていいほど付いてくる蜂蜜。

蜂蜜を付けて食べるとデザート感覚で、パクパク食べちゃいますね。

シャルトリューズ・ジョーヌにも蜂蜜が使用されているので、相性はばっちりです。

乳製品のチーズをつまみに、アルコール度数が高いカクテル「アラスカ」を飲むのも、胃を保護してくれていいとおもいますよ。

ブルーチーズ以外もチーズ全般は相性がいいので、食後のおつまみとしてもいいです。

その他には、ドライジンや甘さが際立つシャルトリューズ・ジョーヌとも相性がいいのは、オレンジやいちぢくなどのドライフルーツです。

小腹が空いている際は、オイルサーディンなんてどうでしょう。

買ってきてそのまま食すのではなくて、一度フライパンで温めましょう。

その際に、最後の香り付けで、シャルトリューズ・ジョーヌでフランベしましょう。

「アラスカ」と相性ばっちりのお手製オイルサーディンが出来上がりますよ。

アラスカの歴史(逸話)

誕生した経緯や名前の由来は定かではない「アラスカ」。

1919年にイギリスで出版されたハリー・マッケンホルン氏のカクテルブック「ABC of Mixing Cocktail’s」に文献として初めて紹介されました。

なので、この文献が出版される少し前から、欧州のバーでは親しまれていたカクテルの1つだったことは伺えますね。

他のサイトなどでは、ロンドンのサヴォイ・ホテルのバーテンダーだったハリー・クラドック氏が考案したとされています。

ですが、ハリー・クラドック氏がロンドンのサヴォイ・ホテルで働き始めたのは1920年頃からとされています。

そう考えると、「ハリー・クラドック氏が考案した」というのは、少し違うように思いますね。

1930年にハリークラドック氏が考案した「サヴォイカクテルブック」で彼自身が「アラスカ」について「エスキモーたちの日常的な飲み物ではなくて、自分以外の誰かによってアメリカのサウスカロライナ州で考案されたもの」と記しています。

その誰かとは、誰なんだろう?

私もずっと調べていました。

そんなある日、こんな話をみつけました。

2008年に著者「石垣憲一」氏が出した「カクテル ホントのうんちく話」の中にこんな文面がありました。

かつて、アメリカのサウスカロライナ州で働いていたジェリー・トーマス氏が考案し、アメリカのゴールドラッシュ時代(1848年~)からニューヨークのバーなどにも伝わり、アラスカも金鉱脈堀り目当ての人々の行先になったころから、黄金色したこのカクテルが「アラスカ」という名前で広まったのではないかという説を書いていました。

しかし、アラスカがアメリカ領になったのは、1867年です。

それからアラスカでもゴールドラッシュが来たのは、1880年代とされています。

ジェリー・トーマス氏が死去したのが1885年だったので、彼が考案したという説はなくはありません。

しかし、そうであればハリー・マッケンホルン氏が出版されたカクテルブックよりも前のカクテルブックに登場していてもおかしくないのに確認できませんでした。

今でも誰が考案者で、名前の由来はどこから来たのか定かではありませんが、色んな説を語らいながらその時代の背景を想像するのもいいですね。

ぜひ、歴史好きの人とゴールドラッシュ時代から遡って語らいながら飲んでみてください。

アラスカの注意点

まずは、アラスカのカロリーからご説明指せて頂きますね。

ジンにも色々な種類があります。

甘味を加えたものやフルーツのエキスや果肉を浸透させて作っているジンなど、その他にも色々とありますが、今回はドライジンを基準に考えていきますね。

基本的にドライジンとは、大麦やライ麦、ジャガイモなどの穀物を主原料とした蒸留酒です。

今回はレシピでも使用しているビーフィータージンをベースにカロリー計算していきます。

それでは、レシピのおさらいです。

  • ドライジン(ビーフィーター)40ml
  • シャルトリューズ・ジョーヌ 20ml

です。

ドライジン(ビーフィーター)40mlから、計算いたします。

前途でも述べたように、ドライジンとは穀物を原料とした蒸留酒です。

まずは、今回使用するドライジンの容量をグラムに置き換えてみましょう。

ドライジン30mlをグラム計算いたしますと、約28gとなります。

約28gのカロリーは、約80kcalです。

これは、穀物を主原料とした蒸留酒ならだいたいに当てはまる法則だと覚えておいて下さい。

今回使用するのは、40mlですので、この量をグラム計算しますと、約37.3gとなります。

約37.3gのカロリーは、約106.5kcalとなります。

おさらいです。

ドライジン40ml=約37.3gです。

約37.3g=約106.5kcalです。

続きまして、シャルトリューズ・ジョーヌです。

こちらは、レシピを公開していない秘密のヴェールに包まれたリキュールなので、今回はキュラソー系のリキュール「コアントロー」の計算式で紹介できたらとおもいます。

アルコール度数は、同じですが、甘さはシャルトリューズ・ジョーヌの方がありますが、さほどカロリーに変動はないと思いますので、何卒ご了承ください。

なんせ、門外不出のお酒なもので…

コアントロー、100ml=約105gです。

約105gのカロリーは、約338kcalとなります。

今回使用する量は20mlです。

20ml=約21gです。

約21gのカロリーは、約67.6kcalとなります。

この「アラスカ」60ml、1杯にかかるカロリーは、約174.1kcalとなります。

アルコールが高いうえにカロリーもだいぶ高い1杯ですね。

ちなみに、ドライジンは蒸留酒なので、糖質や脂質はいっさいございません。

なので、シャルトリューズ・ジョーヌもアルコールなので、脂質はありませんが、蜂蜜なども使用して作られているリキュールですので、糖質はそれなりに高いかと思われます。

身体的には、あまり多く摂取しすぎると成人病をも引き起こすきっかけになりかねませんので、飲み過ぎには注意してくださいね。